内臓脂肪増加による「動脈硬化」の危険性

動脈硬化は糖尿病、高血圧、脂質異常症が進行し、
血管がボロボロと傷がつき、硬くしなやかさを失っていく状態です。

 

動脈硬化の原因は内臓脂肪型肥満が背景にあり、
加えて高血糖、高血圧、中性脂肪など複数のリスクがからまっていると考えられています。

 

例えば、糖尿病の人の治療は血糖値のコントロールだけではなく、
血圧や高脂肪の食事にも気をつかいながら生活することです。

 

血糖値の改善だけではなく、同時に血圧の変化、コレステロール値も合わせて経過をみていきます。

 

他のリスクを増やさないために予防する、一緒に管理することで動脈硬化へと進行するのを防ぎます。

 

血管がもろく硬くなるために、破れて出血、詰まって血液が流れなくと死につながる心筋梗塞や脳出血を起こしやすくなります。

 

どのように動脈硬化が進むのか

血管の状態は外見や自覚症状として自分で知ることはできません。
知らないうちに動脈硬化は進んでいってしまうのが怖い部分です。

 

血管は加齢とともの傷がつきやすくなります。
運動習慣やバランスの良い食生活を送っていれば、自分で修復する機能が働きます。

 

しかし、糖尿病などのリスクを持っていると、血液中の余分な成分が傷をつけ、修復する機能も低下しています。

 

傷がついても修復されず、ひび割れが入った血管の部分にはコレステロールが入りこんで、こぶ(プラーク)のようなものがでてきます。こぶは血液の流れを悪くし、だんだん大きくなります。

 

また、こぶは最初は柔らかい状態ですが、だんだん硬くなっていきます。
血管を塞ぐほどこぶが大きくなると、血流が途絶えてしまうため、心筋梗塞や脳梗塞が起こります。

 

動脈硬化の程度をみる検査

CAVI(キャビィ)検査

ベッドで安静に仰向けになって、手首の血圧、足首の血圧、脈拍を同時に計測できる器械を使用します。

 

検査は5分程度で終わり、結果もすぐにでるため、その日の診察で医師から説明を受けることができます。
この検査では動脈の硬さ、動脈の詰まり、血管年齢を判定します。

 

頸部エコー検査

超音波エコーで視覚的に画像として見ることができる検査法です。
首の動脈血管にエコーを当てるだけで、短時間で済みます。

 

この検査では動脈硬化の有無、血管の詰まり具合観察、
プラークの大きさの観察をすることで、全身の動脈硬化の程度を評価します。

 

これを基に食生活の改善、運動指導、投薬を行なう治療方針を判断していきます。

 

眼底検査

身体の中で唯一、肉眼で観察できる血管です。
眼底カメラで網膜の毛細血管の状態を観察します。
動脈硬化が進むと毛細血管の形が変化が起こるので、直接見て程度を判定します。

 

内科ではなく、眼科での検査になりますので、連携しながら定期的に眼科へ通院することが必要ですが、
血管の変化を早期に発見できることがメリットです。

 

特に糖尿病には合併症として糖尿病性網膜症を起こしていないか確認するためにも重要な検査です。

 

動脈硬化の治療

動脈硬化を治すというより、原因となっている病気の治療です。
検査をうけることで薬、食生活、運動などの指導、数値や画像で見ることができるので自己意識してもらういい機会になります。