内臓脂肪が溜まる生活習慣

脂肪が増えるのは食べ過ぎ・飲酒によるカロリーオーバーと運動習慣だけではありません。
一見するとは関わりのないように感じられますが、
内臓脂肪の増えやすさ、生活習慣病の発症や進行に大きな影響を与える要因があります。

 

喫煙

喫煙をすると、血管の壁が傷つけられて血栓(血液の塊)ができやすくなること、
一酸化炭素と結合しやすくなり酸素の運搬機能が低下して血管、心臓疾患の要因となります。

 

血管はボロボロ、血液はどろどろした状態になります。
酸素不足を補うために血液を多く送り出そうとして血圧が上がります。

 

これに肥満が加わって、中性脂肪が多いと血管はもっとどろどろした状態になります。
血管に傷がついて血液は固まりやすくなります。喫煙するだけでも血圧が上がるため、長期に喫煙を続けると高血圧につながります。

 

血液中に中性脂肪が多く、高血圧によって血管が傷ついていると、血栓ができて血液が通りにくくなり、それが血流に流されると細い血管で詰まると脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。

 

また、傷が破れてしまうと脳出血になってしまいます。
喫煙は肥満、高血圧、脂質異常を主な原因とする生活習慣病の進行が早めてしまう要素となります。

 

女性の場合、喫煙している人から生まれた赤ちゃんの胎盤の血管は、血管の細胞に障害が見つかることがあります。母親の喫煙が、生まれてくる赤ちゃんへ影響を及ぼしているということです。

 

睡眠不足

慢性的に睡眠不足になると、日中に眠気を感じたり集中力が落ちるなど精神的な働きだけではなく、体内のホルモンの分泌や自律神経機能にも影響を与えます。
寝不足は短期間でも、食欲を抑えるホルモンのレプチンが減少し、食欲を上げるホルモンのグリシンが多く分泌されます。

 

寝不足は食生活に影響し、糖尿病を発症しやすくなります。その結果として心筋梗塞や脳梗塞につながります。
男性より、家事や育児の負担が大きい女性のほうが睡眠不足になりやすく、会社員のような休日もないので慢性的に睡眠不足を抱えています。

 

不規則な生活リズム

曜日や時間に関係なく24時間不規則で、夜間勤務や日勤との交代制で働くことは珍しくありません。
本来休むべき夜間に活動することで睡眠と覚醒のリズムは崩れやすくなります。
そして、自然な体内時計をリセットとタイミングにずれが生じます。

 

体内時計と合わない時間に食事をとることが生活習慣病の原因のひとつとして考えられています。
夜間には体内時計を調整する遺伝子やたんぱく質が活性化します。夜間勤務では体内時計と合わない時間に食事をすることになります。

 

不規則な生活リズムと睡眠不足が重なると食欲が上がって間食を食べたくなります。
病院や介護施設など交代制の勤務がなければ成り立たない職業もあります。
睡眠不足や食事に配慮すること、身体の状態を意識して生活をすることが求められています。
健康を守る立場の人が、健康によくない生活になってしまうことは大きな課題といえるでしょう。