内臓脂肪増加による「腎臓病」の危険性

腎臓は、血液をろ過して必要なもの・不必要なものを分別し、
不必要な老廃物はしっかり排出しながらも、栄養素など必要なものは
ろ過できれいな状態にしてから血液に戻すなど、
体内環境やバランスを保つのに役立つ非常に重要な臓器ですが、
内臓脂肪の増加・蓄積は、この腎臓も悪くしてしまうリスクがあります。

 

内臓脂肪と腎臓病のリスク関係

 

内臓脂肪と腎臓病のリスク関係を示すものとしては、
オランダ・フローニンゲン大学腎臓病学のArjan J. Kwakernaak氏らが
2013年4月にアメリカ腎臓学会で発表した研究報告が挙げられます。

 

この報告には、「ウエスト/ヒップ(W/H)比が高い、お腹がポコッと出ている
リンゴ型肥満の人=内臓脂肪が多い人は、腎機能が低下している」
「腎機能の低下で余分な塩分と水分の排出ができず、血圧も上がる」といった
趣旨の内容が記されています。

 

 

腎臓病になるとどうなる?

 

腎臓病の症状としては、主に以下のようなものが挙げられます。

 

○たんぱく質がうまく再吸収できず、尿にたんぱくが混じる。
○塩分と水分の排出バランスがうまく取れず、高血圧やむくみが生じる。
○ミネラルなどの再吸収もうまくいかず、疲れやすくなる。

 

腎臓病の恐ろしいところは、急に尿の出が悪くなる、などの急性の腎臓病なら
すぐに対処すれば回復する可能性が高いが、ゆっくりと腎臓が弱っていく
慢性の腎臓病の場合、最初のうちは自覚症状もほとんどないため、
気づいた時には回復不能になっているケースがほとんどであるということです。

 

そして、内臓脂肪の増加・蓄積によって引き起こされる腎臓病は、
ほぼ間違いなく慢性に該当します。

 

ちなみに、急性の腎臓病は、尿管などに一時的に障害が起こった時や、
服用している薬の影響などで発症することが多いんですよ。

 

自覚なく進行する慢性腎臓病のリスク要因であるからこそ、
腎臓を守るためにも内臓脂肪対策は早めにスタートさせることが非常に大切なのです。