お腹周りの内臓脂肪について

内臓脂肪というのは、
「すべての臓器にまんべんなくつく」というものではありません。

 

内臓脂肪型肥満=ポッコリお腹のリンゴ型肥満、ということからも分かるように、
内臓脂肪はお腹周りに特につきやすい傾向があります。

 

なぜ、お腹周りに特につきやすいのかというと、これには2つの大きな理由があります。

 

お腹周りの内臓を守るクッション役

 

内臓脂肪がお腹周りに特につきやすい、そのひとつめの理由としては
「お腹周りは主要な内臓があるにも関わらず、骨などによって守られていない」
というのが挙げられます。

 

心臓や肺などは胸骨や肋骨によってかなり強固に守られていますが、
肋骨はお腹周り全体を守るほど下まであるわけではないので、
たとえば腹部をぶつけたりした場合は、そのダメージがまともに伝わってしまいます。

 

そうしたお腹周りへのダメージを軽減するためのクッション役として、
内臓脂肪がつきやすくなっているのです。

 

もちろん、適度な内臓脂肪量であれば、クッション役としてきちんと役に立つのですが、
増えすぎると「過剰なクッションによって内臓や血管などが逆に圧迫されてしまう」
という、本末転倒の状態になってしまいます。

 

 

内臓脂肪が溜まりやすい「隙間」が多い

 

内臓脂肪がお腹周りに特につきやすい、もうひとつの理由として挙げられるのが、
お腹周りには、内臓脂肪が溜まりやすい「隙間」が多い、ということです。

 

特に内臓脂肪が溜まりやすいのが、
腸などを支えて正しい位置に保つための「腸間膜」です。

 

腸間膜は、腸などのお腹周りの内臓を吊り下げるようにして支えているのですが、
これは言ってみれば、空洞の多いお腹の中に存在するハンモックのようなもの。

 

このハンモック状態が、内臓脂肪にとって格好の受け皿ともなってしまうのです。

 

そして、内臓脂肪がびっしりと腸間膜についたあとは、
内臓と内臓の隙間を狙うようにして内臓脂肪が溜まっていきます。
腹部は空洞部分が多いため、内臓脂肪が溜まりやすいわけです。

 

特に、腸部分は、内臓脂肪にとって「つくために適度な隙間」が多い場所です。
内臓脂肪によって腸管が圧迫されて、腸のぜん動に支障をきたし、
それが便秘などの腸トラブルを引き起こすこともありますよ。